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11月文楽公演

蘆屋道満大内鑑 (あしやどうまんおおうちかがみ)

【葛の葉子別れの段】
 藁葺屋根の屋台で、上手の一間は機屋(はたや)になっています。
話の終盤に、奥の緑色の襖が開きます。この襖の奥から芝居に重要なものが登場します。ご注目ください。
【信田森二人奴の段】
 芝居に登場する二人奴に合わせ上手下手がシンメトリーな飾りになっています。赤い鳥居や紅葉が華やかな秋景色の舞台です。

桂川連理柵 (かつらがわれんりのしがらみ)
【六角堂の段】
 現在も京都にある六角堂の場面です。
【帯屋の段】
 段名にもなっている帯屋の屋台です。棚には様々な色の帯が描かれています。
こうした屋台の場面での障子の開け閉めは大道具の役目です。
 段切れで浅葱幕が振り被せられます。幕中で次の景への転換が行われています。
【道行朧の桂川】
 浅葱幕が振り落とされると、桂川が現れます。夜の場面なので全体的に暗い色合いです。

鶊山姫捨松 (ひばりやまひめすてのまつ)
【中将姫雪責の段】
一景目
 物語の登場人物の対立する構図を例えて示すように下手と上手に紅白の梅が飾られています。寒空の中咲く梅の幹にも雪が描かれています。
二景目
 「返し」と呼ばれる見せ転換により、一景目の御殿は上に飛ばされて、上手から離屋が出てきます。中央の松には雪が落ちる仕掛けが施されています。この場面では芝居に合わせて量を調節しながら大道具方が雪を降らせます。

女殺油地獄 (おんなころしあぶらのじごく)
【徳庵堤の段】
 春先を表す、菜の花畑や新芽の柳、藤棚がある川沿いの茶店の場面です。土手の奥は川になっています。
【河内屋内の段】
 油屋・河内屋での場面です。下手に見える油桶が描かれている所が油店で、正面が母屋(住居の部分)です。
【豊島屋油店の段】

 河内屋と同じ油屋です。油店には、"油染み"があり母屋と違い全体的にくすんだ色をしています。
下手にある柳の葉の色が濃くなったことから徳庵堤の段から季節が進んだことがわかります。


夏休み文楽特別公演

瓜子姫とあまんじゃく(うりこひめとあまんじゃく)
 秋景色の舞台です。下手の遠山には樹木の造花が付いており揺らせるように仕掛けが施されています。下手側の戸は紗(織り目が荒く透ける布)になっていて、下手・上手側の席からも芝居が見えるように工夫されています。
 暗転になると柿の木が現れます。この柿の木は大道具方が手で支えています。

 あまんじゃくの走る動きに合わせて、下手の小幕から土手が出てきます。


増補大江山(ぞうほおおえやま)
【戻り橋の段】
一景目
 卯の花が咲く、戻り橋での場です。
 二景目へは「返し」と呼ばれる見せ転換が行われます。
二景目
 卯の花を下手、橋を上手に引き取ると、背景が上がり、次の背景が現れます。柳の木のパネルは本のページをめくる様に折り畳むと辻堂に変わります。
三景目
雲幕が一瞬にして降ろされて広がります。このような幕の演出を「振り被せ」と言います。
振り被せられた幕の奥では転換が行われます。
雲幕を一瞬で落とす「振り落とし」によって、雲のパネルが現れます。
 雲がスーッと晴れていくと、屋根が現れます。見せ転換が続く演目です。
 最後にセリ上がりで雲が高く飛んで行く様子を表しています。

卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
【平太郎住家の段】
 柳の精のお柳(おりゅう)が壁から現れたように見せるための紗の戸の仕掛けがあります。屋体下手側には壁が回る「田楽」と呼ばれる仕掛けが施されています。
【木遣り音頭の段】
 返しが行われます。屋体が舞台奥に下がると、背景が下りてきます。芝居に合わせ下手から柳の大木が出てきます。

大塔宮曦鎧(おおとうのみやあさひのよろい)
【六波羅館の段】
 舞台一面が館の中になります。普段は地面の色の大前手摺にも畳が描かれています。
【身替り音頭の段】
一景目
 浅葱幕が振り被せられます。浅葱色は空の色を表しており次の場面が屋外であることを表しています。
二景目
 浅葱幕が上がると、奥庭の場に変ります。萩の花が一面に咲き、舞台上部には切籠燈籠(きりこどうろう)が吊るされています。

新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
【野崎村の段】
一景目
 舞台下手側の梅は、咲き始めなので花弁が丸まっています。障子の開閉も大道具方の役目です。芝居に合わせ開け閉めの速さや、開け具合を調節しています。
二景目
 屋体が舞台奥に下がると、背景が下り、土手が煽り起こされます。船底は川という設定になるため大前手摺をひっくり返し水色の手摺にします。

日本振袖始(にほんふりそではじめ)
【大蛇退治の段】

とてもゴツゴツとした岩が一面に広がる舞台です。上手の注連縄(しめなわ)には芝居の途中で切れる仕掛けが施されています。注連縄を切るのも大道具方の役目です。


6月文楽鑑賞教室

二人三番叟 (ににんさんばそう) 

二人三番叟は能『翁』をもとにつくられた作品で、能舞台を模した松羽目と呼ばれる舞台装置になっています。舞台の正面に老松(おいまつ)、左右の袖(そで)には竹が描かれ、下手には五色の揚幕(あげまく)があります。

解説 文楽へようこそ
スクリーンを囲うパネルには『麻の葉鹿の子模様』が描かれています。

絵本太功記 (えほんたいこうき)
【夕顔棚の段】
【尼ヶ崎の段】
一景目
下手側に鬱蒼と茂る竹藪は、造花と生花が混ざっており、生花は公演中に何度か新しい物に入れ替えています。
二景目
『返し』と呼ばれる見せ転換が行われます。屋体が上手に移動すると、下手から大きな松の木が現れます。終盤に黒幕が降り落され、海の背景が現れます。

4月文楽公演

本朝廿四孝 (ほんちょうにじゅうしこう)
【桔梗原の段】
秋景色の舞台です。中央には甲斐と越後の国境を示す傍示杭があります。
吉田幸助改め
五代目吉田玉助
襲名披露 口上
【景勝下駄の段】
【勘助住家の段】
 桔梗原の段から季節が進み、雪が舞う冬景色になります。この雪を降らせるのも大道具の役目です。芝居に合わせ雪を降らせる量も変えています。
【勘助住家の段】
二景目
屋台が舞台奥に下がると、前方に雪持ちの竹藪が下り、上手と下手からは竹藪が現れます。こうした幕が開いたままの転換のことを"返し(かえし)"といいます。
【勘助住家の段】
三景目
柝(拍子木)が鳴ると、竹藪が上手下手に割れ、舞台奥から先程の一景目とは違う屋台が現れます。

義経千本桜 (よしつねせんぼんざくら)
【道行初音旅】
一部の最後は華やかな満開の桜が広がる春景色の舞台です。上手から下手まで舞台全体に様々な仕掛けが施されています。

彦山権現誓助剣 (ひこさんごんげんちかいのすけだち)
【須磨浦の段】
【瓢簞棚の段】
一景目
【瓢簞棚の段】
二景目
 道具幕が上がると、上手には池、舞台中央にはこの段のタイトルにもなっている瓢箪棚が現れます。
【瓢簞棚の段】
三景目
 ‟振り落とし"という手法で一瞬にして大黒幕が落ち舞台奥の背景が変わります。
【杉坂墓所の段】
【毛谷村六助住家の段】

初春文楽公演

 新春を祝い、にらみ鯛と絵馬が舞台上部に掲げられています。にらみ鯛は、関西各地で新年の縁起物として親しまれてきたものです。例年は凧を飾っていますが、今年は趣向を変えて絵馬になっています。

花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
【万才】
四季折々の情景を綴った花競四季寿より、春の風景――新春を祝い門松が立ち並ぶ街屋の風景です。
【鷺娘】
 冬の風景――一面の雪景色となります。途中で雪も降らせます。

平家女護島(へいけにょごのしま)
【鬼界が島の段】
一景目
二景目
 上手より大船が出てきます。
三景目
大船が上手に引っこむと、下手から岩が出てきます。
四景目
 最後に岩が動き、大前手摺は波手摺に変わります。

 八代目竹本綱太夫
五十回忌追善
豊竹咲甫太夫改め
六代目竹本織太夫
襲名披露口上

追善/襲名披露 狂言
摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
【合邦住家の段】

南都二月堂
良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)
【志賀の里の段】
 途中で大鷲が飛び去る場面があります。
【桜の宮物狂いの段】
 舞台上部には糸桜が吊るされ、一面の桜の景色です。
【東大寺の段】
次の段へは返しと呼ばれる見せ転換になります。
【二月堂の段】
 東大寺の背景が上に飛ばされると、後ろから二月堂が現れます。

傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)
【新口村の段】
 大前手摺にも雪布が被せられ、雪深い新口村の風景です。
 終盤で引き道具があります。人形の歩く動きに合わせて屋台が上手から下手に移動します。


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