この事業は伝統芸能を中心とした歴史・文化の解説や体験などのイベントを開催し、区民の皆様が学びを通じてまちの魅力を再発見しまちへの愛着を深めること、そして参加者皆様の学びがより深まることで地域に根ざした生涯学習のさらなる活性化を目指すことを目的としています。

 18~19世紀の大坂の言葉によって成立した歌舞伎が「上方歌舞伎」であり、そこには近世大坂を生きた町人たちの美意識や世界観が反映されています。
 「歌舞伎資料館(前・嵐徳三郎資料館)」にて7代目嵐徳三郎(1933~2000)に関する資料を中心とした展示品を鑑賞し、今秋、大阪松竹座にて襲名する市川右團治・市川斎入のほか、中央区に住んだ古今の名優たちの事蹟をたどります。
 「上方歌舞伎」とゆかりのある中央区の「まちの魅力」を再発見しませんか?

ブラっと カブキ「歌舞伎を育んだまち・中央区」

まちあるき & 講座 <全3回>【参加無料】

と き 平成30年9月4日(火)・11日(火)・18日(火)10:00~12:00
※4日は台風接近のため中止になりました。
ところ 中央会館 会議室(島之内2-12-31)
※11日は、国立文楽劇場1階(中央区日本橋1丁目12−10)に集合後、「歌舞伎資料館」へ行きます。
内 容 第1回(9/4)講座
 「古典歌舞伎の多くが大坂で初演された理由」
第2回(9/11)まちあるき
  ブラっとカブキ「旧大阪歌舞伎座のあった界隈を歩く」
第3回(9/18)講座
 「中央区に住んだ歌舞伎俳優たち」
演劇評論家として執筆業に入り、日本経済新聞の舞台評などを担当。「関西文学」編集長・NHK番組審議員・毎日新聞紙面審議員・神戸夙川学院大学教授など歴任。現在、時事通信の書評を担当。文化庁芸術祭審査員。阪急文化財団理事。はびきの市民大学学長。日本センチュリー交響楽団評議員。宝塚市大使。兵庫県立芸術文化センター参与、「関西・歌舞伎を愛する会」代表世話人などを務める。読売賞・咲くやこの花賞・兵庫県文化賞などを受賞。
講師:河内厚郎
  大阪歌舞伎座 昭和7年頃 千日前(大劇前)昭和40年
    写真:大阪歴史博物館所蔵

 開催の様子 

9月11日(火)

 
国立文楽劇場前にて集合
旧大阪歌舞伎座跡へ向かってまちあるき
現在の千日前、ビックカメラの辺りに旧大阪歌舞伎座(昭和7年~昭和33年)がありました。
ビックカメラから少し東へ戻り、日本一歯科センタービルにある歌舞伎資料館へ。
同ビル7階にある会議室で最初に、前回開催予定でしたが台風接近のため中止になった河内先生の講義「古典歌舞伎の多くが大坂で初演された理由」をお聞きしました。
「関西・歌舞伎を愛する会」事務局長の川島先生より会の発足の経緯やこれまでの活動、また歌舞伎に使われる舞台機構(廻り舞台やスッポンなど)は大阪で考案されたことや「道頓堀五座」についてなど興味深いお話をお聞きしました。
5階の歌舞伎資料館の様子です。ショーケースには実際に使われていた台本がたくさん並んでいます。
(故)七代目嵐徳三郎氏が実際に楽屋で使われていた鏡台
こちらの資料館は嵐徳三郎氏の後援会長を務められていた谷口歯科の谷口勉先生が所有・管理しておられます。
(※現在、資料整理中の為、一般公開はしておりません。)
最後に谷口先生より資料館についてお話いただきました。

9月18日(火)

 
この日は中央会館の会議室で行われました。
この日の講義内容は「中央区に住んだ歌舞伎俳優たち」、昭和初期の資料をもとにこの頃の歌舞伎俳優たちの多くが大阪市内に住んでいたことや、鉄道の発達とともに徐々に郊外へ住む人が増えていったことなどをご説明いただきました。
その他、河内先生より歌舞伎界の裏話などユーモアあふれるお話をしていただきました。
講義で配布した資料はこちらからダウンロードしていただけます!
一寸徳兵衛 碑 歌舞伎とオペラ対比年表 歌舞伎研究と批評 中村雀右衛門
十三代目片岡仁左衛門 二代目尾上松緑 毎日新聞・大阪日日新聞記事 まちかど羅針盤_実川延若邸

この事業はサテライト大阪環境整備協力費で実施しています
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