令和4年6月文楽鑑賞教室

2022_6_1.jpg二人三番叟 (ににんさんばそう)能の演目を人形浄瑠璃に移したものを上演する時に使用される、定式大道具の松羽目です。これらは人形浄瑠璃だけでなく、歌舞伎の舞台でも能から来た演目を上演する際に使われます。 2022_6_2.jpg仮名手本忠臣蔵 (かなでほんちゅうしんぐら)【二つ玉の段】真ん中の稲村や周りの竹藪には、本物の藁や笹が使われており、稲村の藁はよりリアリティを出すためにわざと絵の具で汚しをかけています。 2022_6_3.jpg仮名手本忠臣蔵 (かなでほんちゅうしんぐら)【身売りの段】【早野勘平腹切の段】返し(見せ転換)によって、先ほどの段の竹藪と稲村が上手と下手にハケて行き、舞台奥から写真の屋台が現れます。

令和4年4月文楽公演

2022_4_1.jpg義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)【伏見稲荷の段】「義経千本桜」といえば桜が真っ先に思い浮かびますが、こちらの段では紅白の梅が咲いています。 平面に描かれた山の遠見や鳥居と、鳥居の形に切り出されたパネルをうまく配置することで、奥行きを感じる舞台になっています。 2022_4_2.jpg義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)【道行初音旅】現代でも桜の名所で知られる吉野。満開の桜を背景に、この段では「ケレン」と呼ばれる観客の意表をつく奇抜な演出が多用されています。狐がどこから登場するのかご注目ください。 2022_4_3.jpg義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)【河連法眼館の段】一景目最初は御簾が下りていますが、太鼓の音と共に大道具方が御簾を巻き上げます。前段に続き、舞台上部には糸桜が吊るされています。金色の壁にも桜が描かれています。 2022_4_4.jpg義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)【河連法眼館の段】一景目この段でもケレンを多用しています。人形や人形遣いの衣装が瞬く間に変わる「早替り」や大道具の一部分が破れたり、回転したりすることで人形が登場するなど、様々な仕掛けでこの段の奇妙さをより印象付けています。 2022_4_5.jpg義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)【河連法眼館の段】二景目最後を飾る大がかりなケレンは「宙乗り」です。人形を持った人形遣いが舞台上を飛行します。人形が宙に浮く動きに合わせて館はセリと呼ばれる舞台機構により下がっていき、大前手すりがパタンとひっくり返ると桜の絵に変わります。上空から見る満開の桜が物語の終幕を彩ります。 2022_4_6.jpg摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)【万代池の段】舞台中央の小屋には、ボロボロの雰囲気を出すために、本物のむしろをわざと汚したものを使っています。上手の手すりには、池を描いたパネルがあり、近くには枯れ芦の造花もあります。 2022_4_7.jpg摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)【合邦住家の段】舞台下手の竹薮は、本物の竹と造花の笹を組み合わせて飾られています。 2022_4_8.jpg嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)【花菱屋の段】ベンガラ色の壁の屋台の襖には段名の通り、花菱の紋が描かれています。 2022_4_9.jpg嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)【日向嶋の段】一景目舞台中央の小屋には出入口の部分にむしろを使い、人形の動きに合わせ開閉します。むしろを一気に下に落とす「振り落とし」の仕掛けが施されており、人形の芝居に合わせて大道具方が振り落とします。 2022_4_10.jpg嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)二景目物語の途中、場所が移り変わり背景が変わっていくことを表すため、人形が歩く芝居に合わせて小屋が下手へ動いていきます。 2022_4_11.jpg嬢景清八嶋日記(むすめかげきよやしまにっき)三景目終盤に小屋は上手へハケていき、下手から大船が出てきます。船のパネルを立てた台車に、大勢の人形遣いが乗り、大道具方が人力で押し出していきます。 2022_4_12.jpg契情倭荘子(けいせいやまとぞうし)【蝶の道行】背景には牡丹や菊など四季の花が一時に咲き乱れています。色とりどりの花が描かれた舞台は、照明によって妖艶にも優雅にも、様々な表情を見せます。

令和4年初春文楽公演

2022_1_10.jpgにらみ鯛毎年恒例のにらみ鯛と大凧が舞台上部に掲げられています。にらみ鯛は、関西各地で新年の縁起物として親しまれてきたものです。凧には今年の干支「寅」の文字が書かれています。 2022_1_1.jpg寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)寿式三番叟は能の『翁』を人形浄瑠璃に移した演目で、能舞台を模した松羽目の舞台になっています。 2022_1_2.jpg菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)【寺入りの段】【寺子屋の段】 2022_1_3.jpg絵本太功記(えほんたいこうき)【二条城配膳の段】普段は地面の色をしている大前手すりは畳の絵になり、大臣にも壁の絵のパネルと襖がかけられています。 2022_1_4.jpg絵本太功記(えほんたいこうき)【夕顔棚の段】【尼ヶ崎の段】一景名 2022_1_5.jpg絵本太功記(えほんたいこうき)【尼ヶ崎の段】二景名返し(見せ転換)によって屋台は上手に移動し、藪は下手にハケていきます。松の大木が下手から出てきて、最後に黒幕が振り落され、海の背景が現れます。 2022_1_6.jpg染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)【生玉の段】最後に上から『夢』と書かれたパネルが下りてきて、この段で起こったことが夢であったと分かる仕掛けです。 2022_1_7.jpg染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)【質店の段】前段からは返しで転換します。生玉の段の背景は上に飛ばされ、その奥から質店の屋台が押し出されてきます。 2022_1_8.jpg染模様妹背門松(そめもよういもせのかどまつ)【蔵前の段】ここも返しによる転換が続きます。質店の屋台が舞台奥に下がり、上手からは蔵が下手からは屋台が押し出されてきます。 2022_1_9.jpg戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)【廓噺の段】上手にしだれ桜、舞台上部に糸桜があり、桜満開の早春の風景です。
過去の文楽公演の舞台写真はコチラ

 
弊社が所有している日本舞踊定式道具の一部をご紹介します。
momijigari.jpg sekinoto.jpg nami.jpg bunya.jpg sumidagawa.jpg fuseneko.jpg
dscf0971.jpg dscf0967.jpg dscf0972.jpg dscf0973.jpg dscf0998.jpg dscf1001.jpg dscf1003.jpg dscf1005.jpg dscf1007.jpg dscf1012.jpg dscf1015.jpg dscf1016.jpg dscf1019.jpg dscf1020.jpg


大道具の製作の様子です。
 
舞台で大道具を組み立てる様子です。
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