【北新地河庄の段】
【天満紙屋内の段】
途中で上手一間の障子が空きます。一見壁に描かれた箪笥のようですが、実は小道具の箪笥になっており引き出しから着物を取り出す芝居があります。
ここからは『返し』が続きます。
橋を後ろに倒し、上手からは水門が、下手からはススキの生えた土手が出てきます。三景目の背景が上から下りてきます。
途中で正面奥のふすま、障子が開きます。
十段目 【天河屋の段】
十一段目 【花水橋引揚の段】
【渡し場の段】
清姫が川に飛び込むと波が荒れ出します。土手は下手に引き取られ、船頭の舟は上手に逃げて行きます。波が荒れる様を表現するために大道具方が波の絵が描かれた布をはためかせます。
清姫が泳ぎ続けると、上手から向こう岸の土手が出てきます。清姫が岸に上がると黒幕が振り落され背景は桜が満開の山になります。
普段は定式幕(黒・柿色・緑の縦縞の幕)ですが、今回はかみなり太鼓の演目用に描かれた幕になっています。
盆と呼ばれる廻り舞台を使用して屋台の角度が変わり、下手側がクローズアップされます。
大ぜり(舞台の床の一部を上下させる舞台機構)によって屋台が下がって行き、空が広がります。
藪と稲村と松は上手と下手に引き取られ、黒幕が飛ばされると後ろから屋台が押し出されてきます。
店先の背景が上に飛ばされると、後ろから一力茶屋の一階座敷が押し出されてきます。
大前手すりに河の絵が描かれており舞台前方の船底の部分が河という設定になっています。途中舟が上手から出てきて下手まで移動します。
子どもたちに読み書き等を教える寺子屋の場面です。